2008/09/21(日)
タイユフェール
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木曜日は友人のピアノ・リサイタルに行ってきた。 聴きたかったのは、フランス六人組の紅一点、ジェルメーヌ・タイユフェール(Germaine Tailleferre, 1892年4月19日〜 1983年11月7日)の作品(わーい、オレと同じ誕生日!)。
湧水の輝きのようなインスピレーションに溢れる作品/演奏だった。 テクニック的に特に凝ったところもエキセントリックさもないが、最高に洗練された楽想、柔軟な発想。 ジャスミン、ひなげし、薔薇、向日葵、カモミール、ラベンダー、朝顔、矢車菊などが表題になった「フランスの花々」、こんなのが日本で流行るといいな。
前半に聴いたサンサーンスの外面性や、フォーレの晦渋な和音(僕にとっては)とは対照的だった。
また、フランス音楽に顕著な「田園趣味」が、高踏的なセンスと両立することについて、何かをつかんだ気がした。 まだ、言葉にはならないけど。
思いついて彼女の作品リストを検索したら、なんと!「サクソフォーン四重奏曲 」(1934)があった。 その他に、 Allegretto pour trois Saxophones Alto et piano Menuet pour Saxophone Alto et piano Menuet pour Saxophone Soprano ou Ténor et piano Menuet en Fa pour Soprano Saxphone, Alto Saxophone, Baritone Saxophone et Piano Sarabande pour Saxophone Soprano et Saxophone Alto Sérénade en la mineur pour Quatuor de Saxophones et piano ou Clavecin Trois Danses extraites de la Nouvelle Cythère pour Saxophone Soprano et Piano
僕はまったく知らなかった。 なぜこれまで知られてこなかったのか、非常に不思議だ。 僕が彼女の作品に惹かれたように、きっと彼女は「当時のフランスのサックスの音」に惹かれたのだ。 これは、やらねばなるまい。
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