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雲井雅人の「小言ばっかり」

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2006/02/26(日)  学生たちのコンサートのご案内
尚美学園大学サクソフォーン専攻生による第2回定期演奏会

2006年3月2日(木)
国分寺市立いずみホール(JR西国分寺駅前)
18時30分開演
入場料:800円
主催:尚美学園大学サクソフォーンアンサンブル
お問い合わせ:090-1778-6829

プラグラム
・サクソフォーン八重奏曲・・・・長生 淳
・ルーマニア民謡による組曲・・J.アプシル
・24の二重奏曲より・・・・・C.ケックラン
・気まぐれな組曲・・・・・・J.ノレ
・シャコンヌ・・・・・・・・J.S.バッハ/arr.吉住典洋
・組曲『トランプ』(委嘱作品)・・・大野理津
  solo:上運天淳一 清水 亮

ちかごろジャズ科のある音楽大学はすこしずつ増えてきましたが、組曲『トランプ』では、本学でジャズを学んだのち実際にライブ・スポットなどで活躍している二人の卒業生とクラシックを学ぶ在学生が、同じステージで一つの作品を作り上げるという試みに挑戦します。
尚美ならではの、この試みの志の高さを尊しとしたいと思います。


2006/02/25(土)  フィリップ・グラス無事終了
昨日、フィリップ・グラス「サクソフォーン四重奏曲のための協奏曲」の日本初演、無事終わりました。
演奏していて楽しく、大きな手応えを感じました。
終演後のお客さんの反応も予想以上に良かったです。

下手をすると通俗的で陳腐な表現におちいる危険性のあるミニマル風音楽に、井崎正浩指揮・尚美学園大学オーケストラは誠実に取り組んで成功させました。
変拍子の嵐にも耐えて、作曲者のイメージを再現できたと思います。
オケの健闘を心から讚えたい!

この作品が、「サクソフォーン四重奏とオーケストラ」というジャンルの重要な作品であることは間違いありません。
さらに再演を重ねて、定着して行くように努力したいと思います。


2006/02/22(水)  グラス「サックス四重奏協奏曲」
フィリップ・グラス「サックス四重奏協奏曲」、オケ合わせ快調であります。

フィリップ・グラスは、1937年アメリカ合衆国ボルチモア生まれ。15歳(!)でシカゴ大学に入学し哲学および数学を学んだ。その後ジュリアード音楽院を経てパリに渡り、ナディア・ブーランジェに師事。また、インドのシタール奏者ラヴィ・シャンカールに出会い大きな影響を受けた。
グラスは、一定のフレーズの反復が特徴である「ミニマル音楽」の創始者の一人である。現在はオペラ(代表作「浜辺のアインシュタイン」)、交響曲、映画音楽(S.ダルドリー監督「めぐりあう時間たち」)などの分野で数多くの作品を生み出しており、アメリカでもっとも注目される作曲家の一人となっている。
「サクソフォーン四重奏とオーケストラの為の協奏曲」は、アメリカのラッシャー・サクソフォーン四重奏団によって委嘱され、1995年に同四重奏団とストックホルム放送交響楽団によって初演されている。その後数十回の再演がなされ、グラスの作品の中ではもっとも人気が高いものとなった。
曲は4つの楽章に分かれており、緩-急-緩-急の構成となっている。第1楽章ではソプラノ・サックスのメランコリックな歌が、第2楽章ではバリトン・サックスの活力に満ちたリズムが、第3楽章ではテナー・サックスの穏やかなメロディーが強調されている。急速楽章(第2,第4楽章)では変拍子が多用され、ジャズからの明らかな影響が見てとれる。なお、本日の演奏が日本初演となる。

尚美学園大学芸術情報学部 音楽表現学科 第3回定期演奏会
2006年2月24日(金) 18:30開演
和光市民文化センター サンアゼリア 大ホール(和光市駅徒歩15分)
チケット:一般 ¥800/小中高生 無料招待(要整理券)
 
指揮:井崎 正浩
管弦楽:尚美学園大学オーケストラ
  ラウリッスン:「オーマーニュムミステリウム」
  ベートーヴェン:「合唱幻想曲」
  グラス:「サクソフォーン四重奏とオーケストラの為の協奏曲」(日本初演)
  ガーシュウィン:「パリのアメリカ人」


2006/02/14(火)  音の遺伝子
このあいだの「ジャンヌ・ダルク」の本番で感じたことです。

林田、西尾両選手とは、日ごろいっしょにカルテットをやっているメンバーだけど、彼らのテナーやバリトン以外の音は最近ほとんどと言っていいほど聴いていなかった。
この曲はアルトを3本使うので、久しぶりに彼らのアルトの音を聴くことができた。

それぞれ個性的なんだけど、やっぱり僕と共通の部分が多いなーと感じた。
「この人たちは、かつて僕が教えたんだなー」と、妙に感心してしまった。
音に遺伝子があるとしたら、それを感じた気がします。

いっしょに吹くときに、音の出だしや強弱、音色などについて、どこまでも突っ込んだ話ができることは、当たり前のようでいて実は希有なことだと思う。
そういうふうになれて良かったなーと思う。


2006/02/07(火)  火刑台上のジャンヌ・ダルク
久々のオケ仕事。
ここんとこしばらく、新日本フィルハーモニーで、オネゲルの「火刑台上のジャンヌ・ダルク」リハ中です。
アルトを3本使う、めずらしい曲です。
雲カルから、雲井、林田、西尾の3選手が出場しています。
オンド・マルトノの真ん前にサックスの座席があるんだけど、これがいい音です。
いっしょにハモるときは、実に不思議な感じ。

セット、合唱団、ソリスト、役者(子役の女の子も含む)、指揮者、オケ、舞台スタッフ、みんなすごいです。
本番は9日と11日、トリフォニー。
字幕付きの上演です。


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