[トップページ] [他の月を見る]


雲井雅人の「小言ばっかり」

( 2007/08 ← 2007/07 → 2007/06 )


2007/07/28(土)  ピアノを弾くということ。
花岡千春著「ピアノを弾くということ。」 フィルムアート社


音楽大学でピアノを学んだ学生が全員ソリストになるわけではない。
伴奏や教育の現場でがんばっている人が大多数なのだ。

ピアニストのリアルな仕事のど真ん中にいる著者は、大所高所から降りてきてくれて、本音で語りかける。
この本のどのページを開いても、必ずハッとさせられる言葉がある、耳が痛くなる言葉がある。
音楽大学の内部告発とも取れる部分もある。
また、一人の音楽家としての謙虚な自戒もある。
いずれも、深い教養に裏打ちされた説得力のある文章なのだ。

引用したい文章は山ほどあるが、冒頭の部分が本書の性格をはっきりと言い表している。

「すでにある程度の時間、ピアノを勉強してきた人たちは、それがただ楽しいだけの作業ではないことを感じていると思います。ピアノあるいは音楽で身を立てることがなかなか大変だということにも、皆さんはもちろん気付いているはずです。」


僕は、これから自分が迷うようなことがあったとき、きっとこの本を何度も開くだろう。


2007/07/18(水)  CD「レシテーション・ブック」
CD「レシテーション・ブック」は、9月発売予定です。


J.S.バッハ / arr. 北方寛丈 : 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番
  I. 前奏曲
  II. ルール
  III. ロンド形式のガヴォット
  IV. メヌエットI、メヌエットII
  V. ブーレ
  VI. ジーグ

アレクサンドル・グラズノフ : サクソフォーン四重奏曲
  I. アレグロ、ピウ・モッソ
  II. カンツォーナ・ヴァリエ
    主題-アンダンテ
    第1変奏-同じ速さで
    第2変奏-活気を持って
    第3変奏-シューマン風、グラーヴェ
    第4変奏-ショパン風、アレグレット
    第5変奏-スケルツォ、プレスト
  III. 終章 アレグロ・モデラート、ピウ・モッソ


デイヴィッド・マスランカ : レシテーション・ブック(世界初録音)
  I. 打ち砕かれたる心:コラール旋律「三つにして一つなる汝」による瞑想曲
  II. 序奏/コラール:「イエスよ、わが喜びよ」による瞑想曲
  III. ここで死にゆく!(ヴェノーサ公ジェズアルド、1596)
  IV. グレゴリオ聖歌「おお、救い主なるいけにえよ」による瞑想曲
  V. ファンファーレ/変奏:「アダムの罪によりて」による


2007/07/17(火)  ワンポイントレッスン
バンドジャーナルにワンポイントレッスンを連載しています。
先日、第5回の原稿を提出しました。

第1回:僕が思っていること
第2回:僕がやっている「ブレス」
第3回:物語・1年さっくす組
第4回:今回は「音づくり」について考えてみたい

提出した第5回は、アンブシュアについてです。
その次は、タンギングのことを書こうと思っています。
自分の吹き方を言葉で表すのはとても難しい。
自分の方法がパーフェクトと思っている訳でもありません。
苦手なこともあります。
現時点で到達した雲井のテクニック・考え方を何とか言葉に置き換えようと思って書いています。
感想などございましたら、バンドジャーナル編集部気付でお送りくださいませ。

何とぞ、ごひいきのほどお願いいたします。


( 2007/08 ← 2007/07 → 2007/06 )


[ 管理者:管理者 ]


- CGI-Island -

Thanks to CGI-StaTion & 手作りCandy