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西尾貴浩のサックス吹きのための「フィットネス講座」

( 2003/07 ← 2003/06 )


2003/06/30(月)  少年時代『僕はなまら突っ走る』 キリギリス、セカンド
原っぱに立ち尽くすこと15分。
キリギリスとの距離は約30cm!僕の集中力は頂点に達した!
「しかし、あんな小さな体からなんでこんなに大きな音を生み出せるんだろう?
まさに神秘だ!昆虫のロマンだ!」
いくら複眼でも、奴には気づかれていない。そして・・
いまだ!いくぞっ!「ガバッ!」……シーーーーーン
ポイントとしてはキリギリスの周りの草ごと横倒しにする。
ラグビーのトライのときのように、体ごと突進する。
そして少しずつ草を除けていくとキリギリスがグニャっと挟まっている。
これで捕獲完了だ!

成功率は約50パーセント。体をはるだけに失敗した時のダメージは大きい。
大人の手の大きさなら両手でパコッと挟んだ方が良いのだが、
子供の手の大きさならものすごいアゴで手のひらを噛まれるだけだ。
とにかくキリギリスは狂暴なので最後まで抵抗する。
背中の部分をつまんで持たなくてはすぐやられてしまう。

そんなことをしていると2時間や3時間あっという間に経ってしまう。
外はもう薄暗くなってきた。
天気の良い日はきれいな夕焼けが見える。
そんな時、僕は小高い丘に寝っころがり、その毎日違う色の夕焼けを
太陽が沈むまでずっと眺めていた。
「今日はピンクオレンジだなぁ、太陽ってけっこう早く動いてるんだ、あっ地球が動いてるから……
明日は何捕りに行こうかなぁ。お腹空いたぁ……あっ金星だ!」
泥だらけ、キズだらけになった僕の足元に置いてある虫かごには、
キリギリスが3匹入っていた。    
                       つづく



2003/06/26(木)  少年時代 『僕はなまら突っ走る』  キリギリス
キリギリス。それは僕にとっての集中力の源だ!
夏近くなると、どこからともなく鳴き声が聞こえ始める。
「ギーッチョンッ・・・・・ギーッチョンッ」
この声が聞こえると僕は居ても立っても居られなくなった。
彼らは肉食だ。後ろ足なんかは筋肉で顔くらい太く、
その他の足には獲物を捕らえるためとげがある。
目は常に冷酷で極めて悪い顔をしている。
ちょっと餌をやらないと平気で共食いする。
人間にも狂暴で強力なあごで噛まれると死ぬほど痛い!
幼少の頃の僕はそんな彼らを捕まえることに男のロマンを感じていた。

では僕流の捕獲方法をお教えしよう。
彼らの鳴き方には周期がある。まず1匹の鳴き声にねらいをつける。
場所も考えなければならない。彼らは警戒心が非常に強く、
少しでも人間が見えたり、物音かしたりすると、鳴くのをやめてしまう。
まるで殺し屋かスパイにでもなったかのように物音一つたてず、
少しずつ、少しずつ近づかなければならない。
標的まで10m。まだ気づかれる事は無い。5メートル・・3メートル…
僕は息を殺し、鳴き声だけに集中する。
彼らの生息している所は、雑草が生い茂っている所が多いので、
物音を立てないのは至難の技だ。
「パキッ」  「…しまった」  シーーーン
こうなったら、もう待つしかない。 
そう彼らは頭が悪く3分くらいじっとしていると、
すぐまた鳴き出す.。「ギーッチョンッ」 「きたきた」パキッ シーーン じー・・ 
ギ、ギ、ギーッチョンッ この繰り返しで彼らとの距離は50cm!
まだ姿は見えない。彼らの体はは見事なまでの緑色なので、
目の前にいても目の錯覚でなかなか発見できないのである。
まばたきもせず、見つづけ、そして……遂に!「いたいた!」
ここからが勝負だ!!なにせ彼らも命がけだ!
少しでも気を抜くと一瞬で逃げてしまい,いままでの努力がすべて水の泡だ!
僕はすべての集中力をこの瞬間にかけた!もうなにも聞こえない!
何が起ころともうキリギリスしか見えない!!!            
                                                                        つづく




2003/06/18(水)  少年時代『僕はなまら突っ走る!』 まえがき
北海道の空は限りなく澄んでいる。昭和40年代後半から50年代
にかけて、多くの家がまだ、石炭ストーブだった時代、一人のやんちゃなガキの物語。


 僕は子供の頃、完璧な「きのこ頭」だった。
もちろん前髪は一本の乱れも無い。
いつも頭の上には、天使の輪が輝いていた。
愛読書は『ギネス・ブック』毎日欠かさず読んでいた。
そして、日々色々な挑戦を試みた。
なまらでかい梅干の種を何個飲み込めるかとか、
2階の屋根から何回飛び降りられるか、などなどなど
自分にどれだけの愛と勇気があるのか知りたかった。
「針」を本当に飲んでしまったことさえある。(もちろん病院行き)
今考えれば、両親にどれだけ心配をかけたのか想像ができない。

 僕の毎日の主な遊び場所は、山と川と沼だった。
15インチの自転車にまたがり、きのこ頭をなびかせ、
何キロもの道のりを毎日往復した。
その頃の生活は毎日が冒険で楽しくてたまらなかった。鼻血!!

目を閉じるとその頃の思い出がはっきり目に浮かぶ。
よく生きていたな・・・と思う事が・・・
しかし大自然の中での思い出は僕の宝物だ!一生忘れない・・・
いや・・忘れられない・・・・

どうでもいい事を少しずつ・・・・・・・・・・・つづく
                         




2003/06/14(土)  サックス吹きのための心と体 最終回 反省
健康だけがとりえの僕が(そのつもり)5月末、扁桃炎になった。
ビールを痛みをこらえてしかのめなくなった。そのうち、
タンギングの数だけ激痛が走るようになり、たまりかねて病院に
かけこんだ。薬漬けの生活を続け、だいたい治りかけたある朝の事、
「なんじゃこりゃあ!!」 体中に湿疹が!!!
人生初の出来事だったので、どうしたらいいかわからず、とりあえず
全部ぬいでみました。「あららら・・・だめだこりゃ!・・・・」


3日後→さらに悪化→病院→医者の目の色が変わる→血液などの検査
   →お酒、運動禁止令→メンバーその他に心配をかける(すい
    ませんでした)→絶対安静

さらに5日後
   →湿疹ほとんど消える→血,肝臓異常なし→喉についた菌の
    仕業と判明→あれ以来1滴ものんでいない→メンバー安心
    (本当にすいませんでした)→本人いちばん安心、反省
現在に至る


時期が時期だけに本当に反省しております。あぶなく終わるところでした。
無茶はいけません!正しく生活します!
炊飯器も新しいの買いました。IHです。


○○○直接の原因ではありませんが、湿疹がでる前日、外に3日
   おいてあった肉を、食べてみました。すごくまずかったので
   ウーロン茶を飲んだら,なんと賞味期限が1年切れてました。
   なんでそんなものがあったのか不思議です。
   湿疹が出た日、家にはやっとNew冷蔵庫が届きました。
                           おわり


2003/06/13(金)  サックス吹きのための心と体 第1回 『事件』
まだ肌寒い2月のある日、冷蔵庫が壊れた。
常に補充してあるビールがぬるい事で発見にいたった。
ウイスキー用(ロックがいい)に買っておいた氷ももちろん
まずーいただの水になった。
未だに原因はワカラナイ。ネズミの仕業か?(この話はまた・・)
さっさと買いかえればよかったのだが、僕は、冷蔵庫のない生活を
微妙に楽しんだ。そして、苦しんだ。
ビールやお茶は飲む分しか買わない。買いすぎると気合で飲み干した。
大好きな『○ミノ式』はぬるくなる前に飲み干した。
肉なんかは、食事の前に東武ストアにはしり、
サラダは食べる直前にセブンに走る。
ぬるいビールも飲んでみたりした。(エビスは意外といける。)
1週間がすぎ2週間がすぎ・・・100パーセント外食になり、
こんな生活も夏までだなと思っていた頃、ある事件をきっかけに
New冷蔵庫を購入することになる・・・     
                        つづく





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