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西尾貴浩のサックス吹きのための「フィットネス講座」

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2003/11/28(金)  少年時代 「僕はなまら突っ走る!」  オニヤンマんぬ
昆虫に歴史あり!

まさにトンボは生きた化石だ。ヤゴのときはまったく興味はない。
彼らの中で、極めて捕獲の難しいトンボ。それは・・『オニヤンマーんぬ!』
普通のトンボなんかは素手でピヨっと捕まえられるのだが「オニヤンマ」はそうはいかない。
しかもそうお目にはかかれない。
やっぱいつもの山だ!しかも沼が近くにある所がいい。
捕獲方法は、ほとんど飛びっぱなしで、止まる事が無いため、空中どりしかない。
かなりの瞬発力と判断力、洞察力が必要だ。先の先を読み、ブルースリーのごとく
「アター!!」と捕らなければならない。
トンボの目はいったいなんなんだというくらいでかい!顔の半分以上はある。
おそらく360度見えているに違いない。何処から見ても目が合う。
僕は今まで5〜6ぴきしか捕まえた事が無いが、まるで竹を切れ味のいい刀でスパッと切るときのような華麗さがあったはずだ。沼のほとりに網を持ってひたすら立ち尽くし、シャキーン!と振りかざした時、網の中にでかいトンボが入った瞬間は、自分がまるで武士にでもなったかのようなかっこよさがあった。・・はずだ。蝶の時のように網を振り回しても絶対に捕れなかった。「シオカラトンボ」なんかも捕るのは難しかったが、やはり「オニヤンマ」は格別の喜びがあった。
 
 9月末に公園に散歩しに行った時、池の近くで久しぶりに「オニヤンマ」を見た。
相変わらずでかかった。何度も何度も僕の前を凄いスピードで飛びぬけた。「やはり夢がある昆虫だな」と思った。その時、網をもった親子がそれを捕まえようと近寄ってきた。
少年は何度も試みたが、まったく網にははいらなかった。
頑張れー!と心の中で激しく応援していた時、ついに父親が網をうばい、振り回した…・
ほのぼのしながらしばらく見ていると父親のほうが子供よりずっと必死になっていた。
どこか懐かしい感じがした。昔、何度となくこの風景を見たような…・
その辺、僕の父の「網さばき」は天才的だった。色んなテクニックを教えてもらった。
今も暇があれば、母と一緒に登山に行きまくっている…

『トンボ』は尻尾に糸を結んで飛ばし「ペットー」とか言って遊ぶだけのものではない。
そこには古代から生き抜いてきた生命力がたしかにあり、人類の知らない歴史を見てきた大きな目で、まるで地球がこれからどうなってしまうのかを知っているかのような…・


♪とんぼのめがねは水色メガネ あーおいお空を見てたからー見―てたーかーらー



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