2005/02/12(土)
温故知新
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マウスピース地獄にハマってしまった。 現在、アルトだけでも以下のごときマウスピースが転がっている状況なり。
S90 180(現役) 復刻版ソロイスト D S80 C* その前のモデル C*(ボトムに彫刻が施してあるヤツ) 同じモデルのメタル C** ソロイスト C*, D(そのまた前のモデル。いわゆるヴィンテージ物のショートシャンクというヤツ) 同じモデルのメタル C**(ミュールのレコードジャケットに写っているヤツ) そのまたまた前のモデル C**(ショートシャンクのなかでもボトムの彫刻部分が四角いヤツ) ヤナギサワのメタル試作品 オットーリンク・ラバー5* ノーブランドの訳分かんないほど昔のヤツ
それらのマウスピースに合わせるべく、リードは普通のヴァンドレンの3のほかに、JAVAの2半、3、3半などが散乱している有り様。
加えて、約90年前に製造されたと思われる、Adolphe SAXブランドの楽器を入手し、その古拙なる音を玩味している。
一時期、自分のアンブシュアや音が失われそうになるほど、いろいろな組み合わせを試しまくった。 ヴィンテージ物を実際の本番で使用する可能性は低いが、その魅力は大きい。 ショートシャンクで吹くイベールのコンチェルティーノは、僕の理想に近い音だ。 Adolphe SAXの楽器で、トリルなんぞをホロホロとかけてみると、ミュールの吹く「マルボロ変奏曲」の響きがする。
今のところの感想は、「温故知新」というところだ。 古いものの良さと不便さを知ることで、新しいものの特長がより良く分かる。 今しているこの経験が、自分の音にかなり大きな影響を与えることは確かだ。
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