2007/02/26(月)
マズランカからの言葉
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私が雲井雅人サックス四重奏団を知ったのは、数年前郵送されてきた1枚のCDがきっかけだった。 常々、そのようにして届けられる録音の多くは、私が求めるレベルにいくらか足りないことをあらかじめ覚悟している。 しかし、その「マウンテン・ロード」(私の最初のサックス四重奏のための作品)の演奏は、私がかつて聴いた中で最高のものだった。 それ以来、雲カルは何度もこの曲を演奏し、日本のプレーヤーたちにこの曲を広く知らしめた。 2年前、雲井雅人は四重奏のための新しい作品を、自分たちのカルテットために書いて欲しいと委嘱してきた。 それが今回初演されるこの「レシテーション・ブック」である。 昨年5月、雲井雅人は私の「アルト・サクソフォーンのためのソナタ」を含むソロCD「シンプル・ソングズ」を録音した。 これは驚嘆すべきパフォーマンスであり、その鮮やかな演奏と深い音楽的洞察力に対し、私は彼に心から感謝の意を表したい。 我々のコラボレーションが、これから先も長く続くことを私は願っている。
デイヴィッド・マズランカ
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