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雲井雅人の「小言ばっかり」

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2007/03/20(火)  スイングジャーナル4月号
出ました、スイングジャーナル4月号!

僕のエッセイが、最初の方に載ってます
左のページがスタン・ゲッツのすばらしい写真、右のページが僕の文章です。
このレイアウトに感動した。
まことに光栄に存じます。

ぜひ手に取ってご覧くださいませ。


2007/03/13(火)  バンジャ4月号
バンジャ4月号で、雲カルの記事を2本載せてもらいました。
非常にありがたい。
こうなったら頑張らんばいけんとです。
http://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?Code=935704

僕は昔から、こうやって新聞や雑誌に自分のことを取り上げてもらうのがとても嬉しい。
そういうことがあるにつけ、僕には必ず思い出される文章がある。
1984年に富山県で開いた初リサイタルのプログラムに、今は亡き大室勇一先生が寄せてくれた文章だ(以前にも引用したことがあるが)。
まったくもって、先生は僕のことを見抜いている。

学生のころに発生した「バカの慣性のモーメント」はかなり大きかったらしく、オッサンとなった現在も同じ方向に突き進んでいる。
「あんまり調子に乗ってんじゃないっ!」っていう先生の声が聞こえてきそうだ。


Message
 雲井君の学生時代、国立音大特有の大らかで自由な雰囲気の中で、彼のサクソフォーンは着実に進歩して行きました。
 彼のレパートリーが、まだ2,3曲しかなかった頃、「先生、僕がリサイタルをするときには、こんなプログラムでやりたいんです」と彼が言うのをわたしは微笑ましく聞いた。東京文化会館のオーディションに合格したとき「どうして僕はマスコミでもっと紹介されないんでしょうね?」と彼は大真面目でわたしに尋ねた。
 日本音楽コンクール、ジュネーブ国際コンクールの入賞で彼はときどきマスコミに登場するようになり、そして今回のデビュー・リサイタルを開くに及んで昔の彼の夢はかなえられたわけである。しかし、勿論これが彼のゴールではない。彼はこれからも益々成長を続けることだろう。鋭い感性、そして知的な好奇心でいつもいっぱいの雲井君には、楽器を通して言いたいことが、これからも増え続けることだろう。
 将来、「優れたサクソフォーン奏者」を越えて「真の芸術家」に彼がなるであろうことを信じ、私はその日を楽しみに待ちたい。
大室勇一


2007/03/12(月)  霊力?
パイパーズの3月号にCDシンプル・ソングズの批評が載っている。
「音楽の霊力」という言葉を賜りましたこと、まことにありがたき幸せ。

しかし、霊力ですか…。
霊媒師みたいだな。

つまり、こういうことか?
演奏家は作曲家と聴衆のパイプ役、
作曲家は芸術の彼岸と人間界とのパイプ役、
そして雑誌は音楽業界と愛好家とのパイプ役。

我らは全員パイパーズなり。


2007/03/06(火)  グラズノフの四重奏曲
今日は雲カルリハで、グラズノフの四重奏曲をやった。

この曲のスコアには、4本のサックスのスコアの下段に、ピアノのコンデンス譜が付いている。
これまで、あまりピアノ譜には目が行ってなかったのだが、よく見るとそこここにm.d(右手)、m.s(左手)と書いてある。
これは、「この音は右手(左手)で弾く」という奏法を指示した言葉なのだ。
つまり、このピアノ譜は、単なるコンデンスではなく、弾かれることを前提に書かれていると考えられる。

今日そこに居合わせたピアニストにピアノで弾いてもらった、この曲のさまざまな断片は実に美しく、それに比べてサックスのなんと物欲しげで俗っぽい表情であることか!
でもお陰で、こちらもかなり触発されて、新たな方向性を見出すきっかけになったことは確かだった。

最晩年のグラズノフが、ほとんど消えかけていた創作の炎を、サックスという新しい楽器によって再びかきたてられたことを思う。
非常なこだわりの感じられるアーティキュレーションや強弱の書き込み、複雑な転調、数多くの装飾音、そしてこのピアノ譜。
体調も思わしくないなか、それらを五線紙に書きつけている老いたグラズノフの姿が(もしかしたら、ときどきピアノで音を確かめたりしながら書きつけているグラズノフの姿が)、ふと僕の脳裏に浮かんだ。

そのとききっと、グラズノフの頭の中ではだれも聴いたことのない素晴らしい音が鳴っていたのだと思う。
その音は、もしかしたら未だに実際の音として鳴っていないかもしれない。
雲カルで、それに近付きたいと思った。


2007/03/03(土)  毎日新聞
毎日新聞3月1日の夕刊に、雲カルの上海でのことが載りました。
ネットではこのように紹介されました。


http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070301dde007070048000c.html



2007/03/01(木)  「自転車生活」
雑誌「自転車生活」vol. 7に、僕が載っています。
47ページです。
左のページが僕、右は安田大サーカスの団長です。

音楽以外の雑誌に載るっていうのが、なんだかものすごく嬉しいです。

キレイな雑誌なので、一度手にとってご覧あれ。


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