2007/03/13(火)
バンジャ4月号
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バンジャ4月号で、雲カルの記事を2本載せてもらいました。 非常にありがたい。 こうなったら頑張らんばいけんとです。 http://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?Code=935704
僕は昔から、こうやって新聞や雑誌に自分のことを取り上げてもらうのがとても嬉しい。 そういうことがあるにつけ、僕には必ず思い出される文章がある。 1984年に富山県で開いた初リサイタルのプログラムに、今は亡き大室勇一先生が寄せてくれた文章だ(以前にも引用したことがあるが)。 まったくもって、先生は僕のことを見抜いている。
学生のころに発生した「バカの慣性のモーメント」はかなり大きかったらしく、オッサンとなった現在も同じ方向に突き進んでいる。 「あんまり調子に乗ってんじゃないっ!」っていう先生の声が聞こえてきそうだ。
Message 雲井君の学生時代、国立音大特有の大らかで自由な雰囲気の中で、彼のサクソフォーンは着実に進歩して行きました。 彼のレパートリーが、まだ2,3曲しかなかった頃、「先生、僕がリサイタルをするときには、こんなプログラムでやりたいんです」と彼が言うのをわたしは微笑ましく聞いた。東京文化会館のオーディションに合格したとき「どうして僕はマスコミでもっと紹介されないんでしょうね?」と彼は大真面目でわたしに尋ねた。 日本音楽コンクール、ジュネーブ国際コンクールの入賞で彼はときどきマスコミに登場するようになり、そして今回のデビュー・リサイタルを開くに及んで昔の彼の夢はかなえられたわけである。しかし、勿論これが彼のゴールではない。彼はこれからも益々成長を続けることだろう。鋭い感性、そして知的な好奇心でいつもいっぱいの雲井君には、楽器を通して言いたいことが、これからも増え続けることだろう。 将来、「優れたサクソフォーン奏者」を越えて「真の芸術家」に彼がなるであろうことを信じ、私はその日を楽しみに待ちたい。 大室勇一
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